契約書のポイントを知っておこう

契約書のポイントを知っておこう

契約書はフリーランスを守る大事な書類です。口約束やメールで仕事を引き受けて始めてしまうと後々トラブルになったときに、報酬が支払われなかったり何度も修正を依頼されることがあるかもしれません。双方が対等な立場で仕事を行うためにも契約書は必ず交わしましょう。



どのような業務を委託・受託するのか、そしてどの業務について、何時、どれだけの報酬が発生するのかを、第三者が読んでもはっきり分かるように書いておく必要があります。



http://www.bricksuk-law.biz/から引用しました。



全文を読みたい方は公式サイトまで


契約書では何をどう確認すればよいのかを分かりやすく説明している司法書士、行政書士事務所のサイトです。



契約書はクライアントから提示される場合もありますが、提示されない場合はフリーランス側で作成しましょう。インターネットに契約書のテンプレートがたくさんアップされていますので参考にしてみてください。契約書の内容を確認する際に注意すべきポイントは、大きく4つあります。

着手金について

着手金とは作成前に報酬の一部を受け取る金額のことです。制作側は、クライアントの都合で契約解除になった場合「受け取った着信金は返済しない」もしくは「キャンセル料の代わりとして着手金を受け取ることができる」等を明記しておきましょう。クライアント側のメリットとしては、着手金支払いの効果として、制作側のモチベーションアップを期待しています。業務委託契約では納品後に報酬が支払われることが多いので、クライアントのキャンセルに対応するために明記しておきましょう。

キャンセル料について

クライアントの都合で契約解除になった場合、制作者に支払われるキャンセル料について明記しておきましょう。制作側がクライアントを疑うようで予め記載しにくい場合は「着手金をキャンセル料金として受け取れる」旨を明記しておきましょう。

修正の対応について

クライアントの要望で修正対応が発生した場合、制作側が修正についてどのように対応するかを明記しておきましょう。完成間近、もしくは完成後にクライアントから修正依頼があった場合に「無償で対応する」のか「無償対応の回数を○回と定める。以降は有償とする」のか「全て有償とする」のか予め定めておきましょう。また、修正対応の期間も定めておく必要があります。納品後、クライアントがすぐに確認せずに数カ月後に制作側に修正依頼を出されても状況次第で制作側は対応できるかわかりません。「納品後、○日を過ぎた場合は承認されたこととする」と定めておきましょう。修正の対応についてしっかり定めておかないと、制作側はクライアントの都合に振り回されることになるかもしれません。

瑕疵担保責任について

瑕疵担保責任(かしたんぽせきにん)とは、いわゆる保障期間のことです。制作側のミスで欠陥が見つかった場合に「納品後、○日以内なら無償で修正をします」ということです。瑕疵担保責任はクライアント側を守る契約ともいえます。一般的には90日以内とする場合が多いです。ただし「制作側に責任がある場合とし、クライアントが制作物に手を加えた場合は、該当しない」旨を記載しておきましょう。

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